左ハンドルの中古車のデメリット

私たちが一般的に親しんでいるのはハンドル、つまり運転席が右側にある日本車です。これは日本の公道が左車線を走ることに対して合理的なものです。

ただ、世界レベルで考えれば自動車はそれだけではありません。公道の右側を走り、ハンドルが左側についている自動車もあります。その代表は「アメリカ」です。つまり、「アメ車」は日本車とは反対にハンドルがついているということになります。

そのような自動車も日本で運転することができるようになっています。ただ、そのような車を日本で運転するのはいささか理にかなわないということもあり、馴れるまでは少し大変なのではないでしょうか。つまり、日本で左ハンドルの車は「異質」なのです。日本の公道は左車線で、だからこそ「対向車」側の右側にハンドルがついているのであり、さまざまな交通ルール、そして駐車場その他の設備は「ハンドルが右にあること」を前提に作られているのです。

左ハンドルのいわゆる「外車」も、中古車市場であれば現実的に購入することができるでしょう。イメージとしては「高価」に感じる外車が、中古車であればリーズナブルに購入することができるのです。外車のファン、日本車ではどうにも物足りなかった方なども、そのような中古車市場を見てみればとても現実的に「外車」を検討することができるようになるでしょう。

ただ、その「先」には前述したようなデメリットがたくさんあります。そして、考えられる不具合は「それだけではない」のです。

「一点もの」として日本に流入してきているような外車であるとすると、「その車体」だけが日本に入ってきているということも考えられます。それは販売したり購入したりする分にはまったく問題ないのですが、この車体を構成するパーツは日本の車とはぜんぜん違う、いわば「規格外」のものになっていることでしょう。その「規格外」の自動車を普段から「乗る」ということになれば、考えられる不具合、不都合が自ずと見えてきます。

そうです。「部品」がないということです。

点検し、なにか「異常」があったとしても、それを解消するための部品、部材が日本にはないかもしれません。しかし安全に乗り続けるためにはどうしてもそれらの部品を交換する必要があるのであれば、それは空輸などで取り寄せることになるのです。そのような手間と、さらにはそれにかかる「コスト」を考えると、最初は「リーズナブル」に思えた中古の外車も、維持していくコストが日本車とは比べ物にならないという事態に陥る可能性が高いのです。

もともと予算内で手軽に、手頃に、外車を手に入れたかった方にとっては計算外の出費になるでしょう。さらに、その車体がすでに本国で生産完了になっているようなことがあれば、部品の調達自体が困難である可能性もあるのです。

そのようなリスクを鑑みると、リーズナブルに見える外車であってもすぐに手を出してしまうのはどうかということです。よくよく熟慮した方がいいのではないでしょうか。

Menu

広告