格安中古車の秘密とは
中古車を探していると必ず出てくるのが「以上なほど安い中古車」です。型式、走行距離もあまり変わらないのに「安い」それらの車は、なにかこちらが計り知れない「理由」があるのではないかと、勘ぐってしまうものです。
その安さの「理由」を知った際に、私たちはきっと「安くてもそれは嫌だ」という気持ちになるはずです。不気味なほど安く販売されているそれらの車は、そのような仄暗い経緯を秘めていることが多いのです。ですから、「怪しい」と感じることができる人はそれを回避することができ、そうでない人は「安い」という理由だけで買ってしまうことになるのでしょう。
人が「知っていたら安くても手を出さない」という「理由」とは、どのようなものがあるでしょうか。ご自身であればどうでしょうか。それは「人によって異なる」というレベルのものではありません。安くても「嫌だ」と、人が感じる「何か」をはらんでいるから、中古車販売業者はそれらの「商品」の値段を下げざるを得ないのです。販売価格を下げるということは、売上を下げるということでもあります。同等品よりも半額以下の価格で販売されているような車は、必ずなにかの理由があります。その中のひとつとして挙げられるのが「事故車」でしょう。
車を運転している方であれば、それも長く運転している方ほど、「冷やっとした」瞬間というものを経験してきているのではないでしょうか。自由自在に走らせることができる車でも、社会に整備された交通網を走ると自分が原因、あるいは周りの違う車が原因の、「きわどい瞬間」というものがあるでしょう。そのような瞬間に対しての反射神経のようなものが優れていれば、うまく回避できることも多々あるでしょう。ただ、どうしても回避できない局面というものもあります。
ドライバーによっては「事故」を経験したこともあるでしょう。そのような「事故」では、少なからず車が破損します。なかには人がケガをするほどの事故もあるでしょう。命に関わるような自体につながる大惨事もあるものです。そのようなことを経験した車は、総じて安くなるものです。
それは、私たちがそのような「縁起の悪い車」に乗りたくないと思うからです。「安全を願う」という気持ちは、どのようなドライバーにもあるでしょう。自分がいくら安全運転をしていても、外から飛び込んでくる危険もたくさんあります。事故を起こした車というものには、どこかそのような暗い影を感じてしまうものです。ましてやその車の事故で命を落とした人がいるとなれば、さらに敬遠したくなるものでしょう。
そのような「人が敬遠したい」という理由がついている車が安いのです。安い車には「理由」があります。その理由は笑い飛ばせるようなものではないことが多く、だからこそ「販売価格」で勝負する必要があるということなのです。いくら安いからといって安易に手をだすと、実はその車は事故車で、人が命を落としているなどという事情を知らないまま、ということになってしまうかもしれません。