車を所有することでかかる維持費とは

近年では若い世代が特段「車を所有すること」に対して憧れやこだわりを持たなくなっている時代であるようです。それは就職難による収入の減少だけが理由ではないようですが、それも少なからず起因しているでしょう。

たしかに自動車は購入するだけではなく、「その後」も重要です。自動車を所有するということは、それを「維持する」ということも必要になってくるもので、日々のガソリン代だけではなく、さまざまな点検代、さらには車検の費用、そして自動車税などが必ず発生します。ただ車を「購入できる」ということだけではいけないということは、自動車を購入しようかと考えているすべての人が理解しておくべきことです。あるいは、自動車を購入したあとに気がつくことでもあるのではないでしょうか。

いまどきの「若い世代」は、そのような「維持費」などを鑑みて特に自動車に対してなんのメリットも感じないという人が増えているのは間違いありません。長く働けば必ず給与が上がるというわけではないのも間違いありませんし、他にもさまざまなことにお金をかけたいと考えているのかもしれません。それまで車がなくても成立していた自分のライフスタイルに、費用を投じて自動車を追加することに対してなんのメリットも感じないということなのでしょう。それはある意味リベラルな考え方でもあるでしょう。

そのような若い世代が敬遠する、自動車を所有することに対する諸費用を考えてみると、それは納得できることかもしれません。まずは購入時の費用です。その中には自動車を個人が所有することを役所に登録するための諸経費、自賠責等の登録費用なども加算されます。けっして車体に掲示された本体価格だけが初期費用ではないのです。車検がついていないのであればその費用も上乗せされます。ローンで支払うのではあれば金利も乗っかるものなのです。

そして維持費として代表的なものはまず「ガソリン代」です。車はガソリンを入れなければ走るものではありません。そして乗れば乗るほどガソリンは消費されます。現在では1リットルあたり150円弱ほどの料金でしょう。車体や給油のタイミングにもよるでしょうが、一般的に一回の給油につき30リットルは給油するでしょうから、それだけの費用がかかるのです。そして、それは一度の運転で走る距離が長いほど、スパンは短くなっていきます。

そして必ず通過しなければいけないのが「車検」です。これは一度に10万円は考えておいた方がいいものです。どのように大切に乗っていても、一回の車検では必ずそれはかかると考えてください。車検は2年に一度ですから、年次で5万円と捉えていてもいいでしょう。そして毎年絶対に発生するのが「自動車税」です。これは排気量に対して課税されるもので、環境対策で優遇されていない、一般的な2000ccの自動車であれば数万円、毎年徴収されるのです。

自動車を所有するということは、このような出費が必ず発生するということです。それに耐えられる経済基盤であることが、一番大切なことでしょう。

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