中古車購入にかかる諸費用とは

中古車といえども「車」です。車はさまざまな責任を持って乗るものです。それは「人を乗せる」からであり、間違えば人の命に関わる重大な事態を引き起こしかねないものであるからです。

そのような車を選ぶ際、ただ額面の販売金額だけを捉えていてはいけないものです。その額面上の販売金額に上乗せされてかかる費用というものを考える必要があります。つまり、「店頭で掲示されている金額」と、「実際に支払う金額」は等しくならないということです。それは、「安くなる」ということはまずないと考えていいでしょう。額面よりも「高く」なるのです。

それでは、どのような費用が加算されるのかということを考えてみしょう。まずは、その「額面上の金額」が「一括では支払えないような金額」である場合、多くの人は「ローン」を考えることでしょう。「ローン」というのは「信販」です。つまり「信用販売」のことです。「月賦で支払うので、品物は今欲しい」という考え方のことです。そのような「月賦」支払いは、ほとんどが信販会社を経由した契約になります。一時的に信販会社がその支払を立て替え、購入した人に対しての債権を持つということです。そのような信販では、ただ支払いの費用を回数で割るだけでは、信販会社が儲かりません。そこで、「金利」が発生します。つまり、「利子」のことです。

額面上の金額をローンで返済しようとした瞬間に、そのような「利子」が発生します。ですから、完済した時に発生している利子を含めた金額が、「実際に支払う金額」ということになります。つまり、手元にまとまった費用がない場合は、そのような「金利」が必ず発生するということになります。これは購入する場合に必ずシミュレーションする必要があります。額面上で「ギリギリ予算内」と考えていても、それをどれだけのローンで完済するのか、そしてそのローン回数ではどれだけの利子が発生するのかということを事前に確認しておきましょう。

次に、車に乗るためには必ず「車検」を通過している必要があります。車検はその車を「安全に乗るため」の基準を満たしているかどうかをチェックする機会です。これに通過していない車は乗ることができません。中古車によってはそのような車検がついていない場合があります。ですから、中古車を購入する際に車検費用がかかる場合があります。その車体が安く、整備されていないと考えられる場合は、車検に余計な費用がかかってしまうかもしれません。そうなると、額面以上の費用は確実です。

加えて確認したいのは「オプション」です。なんのオプションもなく、「無垢」の状態であるような車であれば、オプションを装備しないと使い物にならないことも考えられます。そのようなときにはそのオプション費用が加算されます。

なんだかんだといっても、車は高いものです。車の購入は「格安で済む」ということは少ないもの。予算があまりない場合は、無理して購入しない方がいいのです。

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